2009年9月5日土曜日

思考の整理学 23年で100万部

引用

お茶の水女子大名誉教授で英文学者の外山滋比古氏の『思考の整理学』(ちくま文庫)の累計発行部数が、1日までに100万部を超えたことが分かった。同書は1986年に刊行された学術エッセーで、23年目にしてのミリオン突破となった。
大台の100万部超えは長いマラソンの結果ではあったものの、最後のラストスパートの加速はすさまじかった。そのきっかけとなったのは2つのキャッチコピーだ。
まず1つ目は2007年のこと。同書はそれまで20年間で累計17万部のロングセラーだったが、盛岡市の書店員が「もっと若いときに読んでいればそう思わずにはいられませんでした」という手書きPOPによる仕掛け販売を行って以降、中高年を中心に読まれるようになった。そこで出版社が同じうたい文句を帯に付けると全国の書店で火が点き、1年半後の08年6月には累計51万5000部に到達した。
その後いったん勢いは弱まったが、最加速のきっかけとなったのが2つ目のキャッチコピーだ。東大・京大生協における08年書籍販売総合ランキング1位を獲得したことで、09年2月から「東大・京大で一番読まれた本」とのキャッチで販促をかけると、再びブレイク。6月以降は毎月10万部超のハイペースで重版を続け、先月末についに100万部を突破した。
20年以上も前に文庫化された本がこれほど増刷を繰り返すのは出版業界では異例のことだ。本の内容が優れているのは言うまでもないが、年間の新刊点数が8万点を超えている中、良書というだけではなかなか売れない時代であるのも事実。そのような中、書店で読者の目によくとまるキャッチコピーの存在が同書のヒットに大きな役割をはたした。

 

結局は中身よりもキャッチコピーですか…

何だかしっくりきませんね。