2010年4月6日火曜日

通話エリアでも圏外 対策進む

引用

■増幅装置など不感地帯策に本腰
携帯電話の通話エリアが広がる中、都会のマンションやビルなどで「電波が入るエリアなのに電話が通じにくい」という現象が増えている。近くに基地局があるものの、建物などに邪魔されて通話しにくい状態になっているケースだ。固定電話の回線を引かず、携帯しか持たない若年層が増えているだけに携帯電話各社はこうした「不感地対策」にも力を入れ始めている。
数年前まで表示されることの多かった携帯の「圏外」の文字。だが、最近では携帯電波を通しにくい地下でも、通話やメールができるようになってきた。市町村の役場がある場所を目安とする「人口カバー率」も100パーセントとなっている携帯会社が多く、地方の山間部などを除き、「電波が届かなくて通話できない」ケースは減りつつある。
その一方で増えてきたのが「エリア内なのに電波が入らない」という現象だ。マンション高層階や建物が密集している地域で起きることが多い。
「au」を展開するKDDI(東京都千代田区)によると、近くに基地局があるのに携帯の通信ができない「電波劣化」の状態は、いくつかの理由に分けられる。
一つは、多くの電波が飛んできて特定の電波と通信できない「干渉」と呼ばれる状態。主に建物の高層階で起きる。電波は通常、近くの基地局同士で、通信が切れないようカバー。エリアの中で一番強い電波が通信を担当するが、途中に遮るものがない高層階には微弱な電波がいっぱい届き、特定の電波が拾えなくってしまうというわけだ。
また、建物の壁や障害物によって電波が中まで届かない「浸透損」や途中の建物によって電波が遮られる「遮蔽(しゃへい)」と呼ばれる状態も、電波を届きにくくする要因になる。コンクリートや鉄などは特に電波を通しにくいという。
「エリア内なのに電波が通じない」というこうした状態が問題になる背景には、携帯の普及と利用者のニーズの変化がある。
「固定電話を持たない若年層も増え、携帯は今やつながるのが当たり前。5、6年前の調査では、携帯の7割が屋内で使われ、自宅で使えないという状態を改善してほしいとの声に応えるのが課題になってきた」(KDDI)。こうした「不感地対策」を怠ると、利用者が携帯会社を乗り換える可能性もある。
NTTドコモ(千代田区)では平成20年10月から、「FOMA」利用者の要望を受け、48時間以内に出張電波調査を行うサービスを開始。昨年9月末までに約4万2千件の出張調査を行った。KDDIも昨年10月から、同様のサービスを行っている。
両社は建物内に電波を届けるため、小型の室内アンテナの貸し出しや電波増幅装置の設置、光ファイバーを利用して電波を届ける新たなシステムなども用意。「圏外」をなくす努力を続ける。
各社の取り組みが進めば、「圏外だったので」の一言を電話に出られない言い訳にすることはできなくなる?!
■送受信困難な地下鉄 対策は各社共同作業
一般的に地下は携帯の電波が届きにくい。首都圏では有名な地下街や地下鉄各駅で携帯が使えるようになってきているが、駅間では通話やメール送受信は難しい。
地下鉄の駅間のほとんどはトンネル。トンネル内で電波を飛ばすには、アンテナの設置が必要となる。だが、KDDIによると「地下鉄内の電波は、携帯電話事業者が共同で対策を行うことになっている」といい、費用も各社で出し合う。そのため「1社だけで対策を取るのは難しい」(同)のが現状だ。
ただ、つくばエクスプレスや福岡市営地下鉄など、駅間でも一部で携帯の電波が入る路線もある。

 

高い通話料を払っているので、これくらいのことは当然だと思いますが、

よく読むとドコモとKDDIだけですね。ソフトバンクはどうなったのでしょう…

まぁ確かに抜群に通話品質が悪いのは事実なのですが(笑)